1. |
close season
05:29
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夜がかわるがわる朝、
か細い針穴通る薄手のジャケット
廻る巡る1、2週間倒れる内にふやけていく輪郭線を
足してたくし上げる朝、
思うままにまた結び開いていく
いずれ逆さま蝋燭影倒れる所見守るのはきっと楽しい
このまま尾根を渡る船、
遠く遠く流れて忘れられてく
いずれ見返す事ない日記のようめくる紙の臭い思い浮かべて
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2. |
蟹[crab]
05:37
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曲がった光を掴み
方々逃して揺れる蟹
雲間でにやけては
しかめ面の蟹
動かず昼を追い越し
さながら続き物の蟹
蟹、調度品のてい
装ってる蟹
引力が変わる合図で啓示受けて
視線をミスリードして
いつの間跡形ない蟹
蟹、ひとりでに
全自動の蟹
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3. |
SF
04:47
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下る輪を描きながら
最端部まで速度を上げて
じきに辺りはセピアになって虚像になる
いつの間にか
日めくり日記代わり夢を見ては
管理も出来ずにいる
ひしゃげた金具を庇って
海馬が揺れて目覚めた
上る色付けていく
発音出来ない宛名のわからないフレーズ
焼き切るように読み飛ばした
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4. |
チューニング[tuning]
03:58
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のぼせてた堤防立ち入り禁止の紙
対岸の崖から岩場が地続きだと
磯に渡る鉄分漏れず溜まる逆巻く
甘えた昼間の波も潰れて夕日
誰かしら長居が祟ったアイドリング
夏になって悲しい
ネジをきつく回し過ぎていたきっと
深窓のテトラは足だけ濡らしてる
お下がりのサンダルハワイの土産物
センチだとか浮き立つ
サイズ違う歯車無理に嵌めたきっとそう
噛み合うと、そのうち
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5. |
urban high
05:16
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古い夢意識の浅瀬遠くスライド
誰もが包装されて仰ぐ
曇りの日のマスト
大きく弛み舵がもつれ
20ノットを尻目に削れたディティール
そっと絶たれた消息を追いかける
私を留める外気雨が撥ねる
希釈された色がスクリューしては
ジャイロして砕けて引き伸ばす度大味になる
炙り出した夕べが燻し爛れてく
先細った岬の行方探す
私を繋いだ余熱かすれて
そっと絶たれた消息を追いかける
私を留める外気雨が撥ねる
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6. |
夏の遊び[summer leisure]
04:19
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窓につく黒点は
もう飛び立ち
星の数に思い馳せ裏写し
向かいの席を空けたまま
掴んで離すまぶた
コンクリートブロック
穴一つ分だけ取り戻そう
雨宿り物にして更け込む
ピンを刺せず
位置付け出来ないその私
天気雨が醒めやって
電柱同士渡す夜
風の無い夕方溜まる旅客機
ヒントを忘れた罪に
目を覚ましながら被る夜
水道から流れ出しておが屑
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7. |
鏡[mirror]
03:50
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1つ北橋渡るきっと悲しいと
夢でも見た事無くて知らない人
足がゆらりたなびく
ただ映すだけ託しただけ
気温差で薄らぐ
夜はだいぶ眠った
また何でも出来てしまう
一周半して
揺りかごのリボンから紐解く
まだうつつ目を開いた夢
見て鼻で息して
夜はだいぶ寝ていた
また何度も寝顔剥いて
街に繰り出した
１つ南橋渡るきっと悲しいと
知ってる靴履く人の事
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8. |
今日の終わり[end of the day]
06:04
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遮光した夜
雲だけが気味悪く
浮かび出る
いつの間に立ち込める
風止んだラスト10分
明日はきっとずっと雨
繋がらぬ今日の終わり
ピンと張った糸が続く先の
トンネルは大仰で臭う今日の終わり
両足は思慮もなく
止まらないびっこもひかず
まわり道探して
明日はきっとずっと1人
悔やまれる今日の終わり
駅前見違えて
我慢比べしていた舗装も
帰り道やけに醒め
ふるいの上転がり粘ってみる
もう少し絞りたい
かき混ぜたい今日の終わり
昨夜見た夢より心地よく
枯れた今日の終わり
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9. |
半鐘[fire bell]
03:37
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夕暮れの裏距離詰めた青みを
薄めたボヤ騒ぎ
古いカーテン一枚焼けるような
焦げた臭い一つで
湿った地面も炭みたい
山の際がだんだん
大袈裟に鳴るデシベルが煙を
泳いで飛沫立ち
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nessie Sapporo, Japan
Our band has five members and acts in Sapporo, Hokkaido.
We create music influenced by various kind of music such as rock, classic and jazz music.
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